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年に一度の入荷!ルー・デュモン、更なる品質向上と進化!ブルゴーニュから仲田晃司氏入魂の作品集をお届け!!

50歳を迎えた渾身の記念ヴィンテージ「2022年」です!!

【仲田 晃司氏とは】


大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱いた青年は、1995年、頼るつてもなく単身渡仏。
フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、2000年 7月 7日、ブルゴーニュの地にルー・デュモンを設立しました。
仲田さんのワイン造りを特徴付けているのは、まさしく日本人職人的と言うべき、周りがあきれるほど細部まで徹底的にこだわる仕事への執念です。仕込むワインのテロワールや個性を研究し尽くした上で、樽の選定眼や熟成方法を駆使してワインを磨き上げます。
2003年 5月、在りし日のアンリ・ジャイエ翁より「自分自身のアイデンティティをワインに表現せよ」との薫陶を受け、「日本人であるということ」、「自然と人間に対する真摯な尊敬の念」の象徴として、「天・地・人」が生まれました。
「ワインを通じてアジアの架け橋になれればと願っています」という仲田さん。現在、ルー・デュモンのワインは、日本、韓国、台湾、中国、シンガポールといったアジア諸国を中心に販売されています。2008年 8月、ジュヴレ・シャンベルタン村に念願の自社カーヴを取得しました。

2012年から段階的に自社畑の購入を開始し、その全面積でビオロジック栽培を実践。2024年現在、ブルゴーニュに合計6.5ヘクタール、シャンパーニュに合計1.3ヘクタールの畑を所有しています。

【仲田氏よりプチ情報】
仲田さんは自身のワインを造るときは新樽の使用にこだわります。それは清潔だから!!(1回使用した樽は糖分や水分が含まれバクテリアが生えやすくクリアな液体が得られにくくなりるそうです。)

デリケートなブルゴーニュワインはプレスした後、コンクリート層やステンレスタンクで浸漬、1次醗酵&マロラクティック醗酵したあと新樽に入れると樽の香りが強くつき、本来のピノ・ノワールの美点が損なわれます。

そこで考えた仲田氏は新樽内ですべてを行うことにします。収穫したブドウをそのまま新樽にいれ、そこで浸漬、アルコール醗酵を行います。そうする事で樽の成分もブドウの成分と一緒に溶け込み、非常に滑らかな酒質になるそうです。

果皮や種子をつぶさないように、手で一つ一つ丁寧にピジャージュする仲田氏。新樽醗酵も、樽の天板を外して行い、発酵が終わったら天板をはめ直し、樽熟成を施します。

これは非常に手間がかかっており、しかも新樽の1つの値段は15万円くらい?1樽290本前後しか作れないので、かなりコストもかかっています!

仲田氏の各キュヴェの新樽比率は、全て上記の醸造方法で施された比率になります。上位キュヴェの新樽比率100%は全て上記の方法でACブルゴーニュの新樽比率20%は上記の方法が20%、それ以外の醸造で仕立てた分が80%のブレンドです。

また最も大事なことは「observation」(オプセルヴァシオン/観察)です。すべてにおいて、自分の目で見てその都度ふさわしいアプローチを心がけています。種が茶色く完熟するまで待つなど。その他にも、畑内に烏骨鶏を飼い栽培に一役かってもらってます。

アンフォラや砂岩で出来た卵型のタンクを導入し白ワインを作り始めました。砂岩製および石灰岩製のアンフォラのワインも駆使してチャレンジしております。

ネゴシアンものといえど、近くの畑はチームで収穫し醸造します。オレンジラベルのメゾン ルー・デュモンの作品はネゴシアンといえど、一部の近くの畑はチーム ルーデュモンが収穫にむかいます!

すべてのワインは価格に関係なく手を抜かず作っています!!

ただその中でも買い葡萄で私たちが栽培の一部から携わり摘み取りまで行う
ジュヴレィ シャンベルタンは一押しです。

写真左の種・・・ブドウの糖度が上がり、酸度が下がってくる「分析的成熟」をむかえた状態
写真右の種・・・左の状態から更に数日感収穫を延ばすと「生理的成熟」をむかえ、ナッツの風味が出たりと香りに深みがでます。

仲田氏は高品質のワインを造りたいため種が写真左のような「生理的成熟」をむかえるまで収穫を延ばすそうです!

システムメンテナンスのお知らせ


平素は、格別のご厚情にあずかり深く感謝いたしております。

2025年 1月 27日(月)にてシステムメンテナンスのため、弊社が運営します「酒が好き人が好き武蔵屋オンラインショップ」のサービス停止を予定しております。
皆様には大変ご不便をおかけしますことを深くお詫び申し上げますとともに、あらかじめご了承いただけますようお願い申し上げます。

システムメンテナンス日時

2025年 1月 27日(月) 12:00~16:00

※作業状況により、時間が多少前後する場合がございます。

ご利用のお客様は、該当の時間帯を避けてのご利用をお願い致します。

ご利用のお客様にはご迷惑をおかけ致しましますが、何卒ご贔屓賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2024~2025年 年末年始 受注・配送・発送スケジュールのお知らせ

拝啓

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
弊社の年末・年始休業につきまして、下記の通りご連絡させて頂きます。
なお、商品によりましては、輸入元の休業等の都合によりご希望の日時にお届けできない場合も考えられます。何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

年も押し迫って着ておりますが、体調など崩されませんようお気をつけ下さい。
来年もご愛顧頂きます様、よろしくお願い申し上げます。

敬具

※スケジュール※

2024年12月28日(土) 年内最終営業日
<宅急便による即日出荷(翌日以降着)はAM8:00受注締切>

2024年12月29日(日)~2025年 1月 3日(金)年末年始休業

2025年 1月 4日(土) 年始営業開始 (以降通常営業)

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※ご注意※

◆ 最終営業日~翌年始営業日までに頂いたご注文及びお問い合わせは、新年1月4日以降の対応になりますので、ご了承ください。
◆ 12月29日(日)~1月3日(金)着納品をご希望の場合、12月28日(土)AM8:00までに着日をご指定頂ければ、在庫のある商品に限り御希望日に納品いたします。
(在庫状況によっては必ずしもご希望に添えない場合がございますので、予めご了承ください。)
◆ 弊社は28日まで営業しておりますが、メーカー、輸入元によっては12月20日頃より、年内の受注を終了する会社が出て参ります。それにより配送、発送が1月6日以降になる場合もございますので、予めご了承ください。
◆ 2024年12月中は日曜日のみお休み(30日、31日を除く)になります。(土曜休みはございません。)


 
株式会社 武蔵屋
TEL:0120-11-6348
FAX:0120-77-6348
e-Mail:contact@musashiya-net.co.jp
Online SHOP:https://store.musashiya-net.co.jp/

余計な添加物を使わない。ピュアで自然な造りをしているワイン!!

今回で5回目となるスペシャルワインは新潟のカーブドッチワイナリーで醸造した
アルバリーニョです!
5年連続で個性的でユニークなワインをリリースしています。

チェイス・ザ・グレープは、“旅する若手ワインメーカー” 内藤 大氏が研修先のワイナリーで一年に一度だけ仕込むワインです。 彼は大手ワインインポーターに6年勤務したのち退社、その後山梨で2年、オーストラリアで2年、南アフリカで1シーズン、ブドウの栽培とワインの醸造を経験しています。2019年にオーストラリア・ヤラヴァレーで仕込んだソーヴィニヨン・ブランを皮切りに、南アフリカ・ステレンボッシュのシュナン・ブラン、山梨産甲州ブレンドのオレンジワイン、山梨産マスカット・ベーリーAブレンドの赤ワインと毎年リリースしています!

自然派ワインとは、化学肥料・農薬を使用することで劇的な生産量の向上を実現した近代農法に対しての疑問から生まれたカテゴリー。化学物質の乱用から生じた環境破壊、健康問題を取り上げ、自然と共生しながら美味しいワインを造りたいという生産者の想いが込められています。
但し言葉の定義において、広い意味での「自然派」と狭い意味での「自然派」が混同されて、プロのワイン屋同士でも話がかみ合わないことが良くあります。
たとえば自然派ワインはフランス語だと広い意味でも「ヴァン・ド・ナチュール」。これが日本語になると、一般的には最も厳しい基準で管理されるカテゴリーの意味として使われることが多いようです。
またリュットレゾネや、無認定の生産者の中にも、有機認定よりも遥かに厳格な自然農法でワインを造っている生産者もいます。

1.有機栽培認定ワイン ( ビオロジックワイン)

各国の農業省や農業団体が制定した法律・基準に基いて有機栽培農法の公式認定を受けたもの。
ヨーロッパにおいては1992年に制定されたEUの農産物基準に基いて各有機農業団体が認定したワイン。
”エコスール” Ecocert (Vin Issu de Raisin de L’Agriculture Biologique) が有名。

2.ビオデナミ (バイオ・ダイナミックス農法)

植物の成長に宇宙的な影響が大きく作用することを前提に行われる。
化学的な除草剤や殺虫剤を使わず,ブドウの持つ特性や土地の真性を保つ。
天体の運行、月と星座の位置で種蒔きや耕作・収穫の時期を決める。

3.ヴァンドナチュール

農薬・化学肥料だけではなく、亜硫酸化合物や酵母などワインの醸造に必須とされいてきた添加物をいっさい使用しない最も自然に近い農法と醸造法でつくられたワイン。
近代農法を否定し、植物・大地がもつ自然の力を引き出すことにより伝統的なワインの味わいを復活させる。

4.サステイナブル

持続可能農法。未来将来にわたって人間が自然と調和して、作物を収穫し続けることが目標。
有機栽培にこだわるのではなく、周辺の自然環境への配慮やCO2 排出量の抑制を重視し、従業員の報酬・生活・健康、社会への貢献といった企業責任を明確にする。
フランスのH.V.E.やテラ・ヴィティス、イタリアのSQNPI など多くの認定団体が活動を行っている。

5.リュット レゾネ 減農薬農法

化学肥料や除草剤は一切使用せずに有機農法で栽培する。
農薬に関しては葡萄の病気等どうしても必要な場合に限り極少量散布することが認められている。
有機認定されている造り手よりも厳しい基準でワイン造りを行う生産者もいるが認定機関はもたない。

シャンパーニュ、アンリ・ジローのこだわり

【メゾン・アンリ・ジローの歴史】

アンリ・ジローの歴史は、ルイ13世統治下の1625年までさかのぼります。
石灰質、それもチョーク質土壌を基盤とし、良質なブドウの産地として知られていたシャンパーニュ地方でも、グランクリュに認定されているアイ村は昔からとりわけ評価が高く、17世紀にシャンパーニュ造りが始まった頃には多くのメゾンがアイ村のピノ・ノワールを手に入れようと苦心したといいます。王族や聖職者は特に熱心で、フランソワ1世や「アイ卿」と呼ばれたアンリ4世の圧搾場跡がアイ村に位置することからも、彼らの執心が想像されます。 このような時代背景の中、1625年に創業者フランソワ・エマールがアイ村に畑を購入したことから、シャンパーニュ アンリ・ジローの長い歴史は始まりました。

まもなく創業400年を迎えようというアンリ・ジローが現在の姿になるまでに直面した中でも最大の危機は、19世紀中ごろ以降ヨーロッパに侵入したフィロキセラと、第一次世界大戦の戦禍により、ヨーロッパの多くの産地同様ブドウ畑が一時壊滅状態に陥ったことでしょう。しかしこの苦難の事態を乗り越えたのが、エマール家の娘と結婚した10代目当主レオン・ジローでした。現当主クロード・ジローの祖父にあたる彼はマルヌの戦いから帰還するとシャンパーニュ造りの研究に打ち込み、アメリカの台木に継ぎ木するという当時としては最先端の技術を導入しました。シャンパーニュに多大な情熱と愛情を持つ彼は、絶え間ない努力によって畑を復興させました。
レオン・ジローの探究心あふれる精神は12代目当主クロード・ジロー、その娘で13代目当主となったエマニュエル・ジローまで絶えることなく受け継がれ、アンリ・ジローはシャンパーニュのさらなる向上を目指しています。クロード・ジローが1990年にフュ・ド・シェーヌをリリースすると、アンリ・ジローの名は世界中のワイン愛好家に称賛され、名声を博しました。アンリ・ジローがまだ現在のように広く知られていなかったこの頃、ワイン評論家ロバート・パーカーは次のようにコメントしていました。「ほとんど人に知られることのないこのドメーヌは、最高のシャンパーニュメゾンだろう。このハウスのシャンパーニュは、むしろ蜂蜜味のあるブルゴーニュの白に近い。伝統のオーク樽で熟成されたプレステージクラスの『フュ・ド・シェーヌ』はクリュッグのような余韻をもちながら酸化度がより低く、強いボディを感じさせる。ノン・ヴィンテージ シャンパーニュの中でもアンリ・ジローは最高峰の一つといえる。」

繊細にして芳醇、エレガントな飲み心地のシャンパーニュ アンリ・ジローは、創業以来390年余りの時を経て、さらに新たな歴史を刻み続けています。
アイ村のピノ・ノワールの魅力が存分に味わえる類まれなるシャンパーニュ、それがアンリ・ジローです。

シャンパーニュ、アンリ・ジローは、農薬や除草剤、殺虫剤なしで30年以上栽培してきました。そしてワインに含まれる残留農薬がゼロであることを2018年シャンパーニュで初めて発表しました。
繊細にして芳醇、奥深さと複雑性を兼ね備え、味と香りの奥からフィネスが感じられる・・・それが、アンリ・ジローの個性。一流老舗メゾンが集まるアイ村を拠点とし、ブドウ本来のポテンシャルを大切にするシャンパーニュ造りを心がけている。その唯一無二の味を支えているのは、なんといっても良質のブドウにある。アンリ・ジローはアイ村に自社畑を所有し、それらはすべてグラン・クリュに格付けされています。

栽培されるブドウの種類はピノ・ノワールとシャルドネで、今も頑固なまでに守り続ける伝統製法で、ブドウ本来のピュアな味わいを生かしている。ブドウはすべて手摘みで、収穫されたブドウは酸化を防ぐため、すぐに醸造所へ運ばれる。そして不要物は完全に取り除かれ、プレス機にかけられる。
そして低温浸透のあと、シャンパーニュに複雑なアロマをもたらすため、特別にあつらえたアルゴンヌの森産の樫の樽でゆっくりと発酵させるのだ。この特別なオーク樽を使うことで、シャンパーニュにグレープフルーツやバニラ、ココナッツといった複雑な香りが生まれるのである。
ステンレスタンクを一切使用しない自然なワイン製造プロセスは、Ay Grand Cruのテロワールのエネルギーを凝縮し、ピノ・ノワールとシャルドネが素晴らしいワインとなります。それはアルゴンヌのオーク樽、アンフォラ砂岩のタンクの中によって導かれるのです。
そしてラインの中でも、メゾンの哲学が最も反映されているのが『フュ・ド・シェーヌ』。1年間オーク樽にて熟成、長期瓶内熟成の後、澱引きも手作業によって丹念になされるこの1本は、まさに「至高」のシャンパーニュといえます。

広大なアルゴンヌの森はシャンパーニュ地方、ランスやエペルネの東に広がります。アンリ・ジローのシャンパーニュは1625年の創業から現在に至るまで、この森の樫から作られる樽を一次発酵と熟成に使用しています。当主自ら足しげくアルゴンヌの森に通い、樽にする木の選定まで行います。

【アンリ・ジローのシャンパーニュの抜栓方法(一部商品)】

カリフォルニアのロマネ・コンティと呼ばれる「カレラ」のマウント・ハーランシリーズをご案内!

オーナーのジョシュ・ジェンセン氏は、ブルゴーニュのロマネ・コンティでぶどうの栽培のノウハウを学びました。ジョシュはピノ ノワールを北米の偉大な品種ワインの1つとして確立する上で重要な役割を果たしました。そうすることで、彼はカレラを世界で最も尊敬されるワイナリーの1つに作り上げました。愛好家に愛されているカレラは、Wine&Spiritsの「世界のトップ100ワイナリー」の1つとして4回表彰されており、ロバート・パーカーはカレラを「カリフォルニアのロマネコンティ」と呼んでいます。

カレラのマウント・ハーランの畑はモントレー湾から東に25マイルのガビラン山地にあります。太平洋からの冷たい海洋大気が流れ込む、カリフォルニアで最も涼しいぶどう生育地域で、カーネロスより摂氏で平均5~6℃涼しい場所にある畑です(標高平均2200フィート・670m)。
カレラのマウント・ハーランの畑は石灰岩が豊富なこと、そしてぶどう栽培に理想的な気候だったことから選ばれました。


マウントハーランは1990年にA.V.A.(政府認定ぶどう栽培地域)に認定されました。今日、有機認定のマウント・ハーラン・ヴィンヤーズのぶどう畑はニューワールドの貴重なピノ・ノワールの栽培地として認められています。全体をいくつかの区画にわけ、それぞれに名前をつけた畑として管理していますが、そのそれぞれが卓越した純度の高さ、優雅さ、そして熟成の将来性を兼ね備える特色を持つワインを生産する畑として有名です。
2017年には同じくカリフォルニアの大手で交流もあったダックホーングループにワイナリーを売却。以前と変わらぬ品質で高い評価を維持しています。

長期マセラシオンでも飲み難くなく素直な美味しさ

香り、味わい共に開いていて難しさのないのがダリオ・プリンチッチの個性。
ピノ・グリージョは古代クローンで圧倒的な力強さ、骨格を持ち唯一無二の存在です!

1993年に設立されたダリオ・プリンチッチ。フリウリのナチュラルワインの中心人物として、今では欠かせない存在になりました。
しかし、ダリオの実家は貧しい農家でワイン造りなど到底不可能な状態でした。
ではなぜダリオがこのような素晴らしい生産者になれたのでしょうか?

ダリオは友人である故スタンコ・ラディコンやグラヴネルのワインを飲み、その成功を見ているて自然とワイン造りに興味を持つようになります。そして、友人であるスタンコ・ラディコンに学び、ワイン造りを開始しました。
しかし、無名のダリオが造る濁ったワインが売れるわけもなく、地元の数軒のレストランと自分の経営するバールで販売し、生計を立てていました。
90年代、ヴィニタリー会場の通路部分にラディコン達とブースを出し、試飲させますが、その当時のソムリエやバイヤーは理解できず、欠陥ワインと言われ続けたなかで、唯一偏見なく味覚だけでワインを判断したのが日本だったのです。
そこから逆輸入される形で、イタリアのみならず世界中で人気となり、今ではイタリアのナチュラルワインの中心人物にまで成長。畑は10haまで拡張するに至ります。
ラディコン、グラヴネルの重く力強いスタイルで人気となった長期マセラシオンなのに対し、ダリオのワインは若い内から華やかで親しみやすい味わい!
今では30年以上のワイン造りを経験して、ここ最近のダリオのワインは深みを増しています。

土壌は典型的ポンカ。粘土質とシルト(砂岩質)が押し固められ、もろいスレート状になったものが主体で白亜紀~第三紀漸新世の泥灰岩が混じり込んでいます。
ミネラルが豊富で痩せている。適度に水分を保持しながら、水はけも良いので収量は減る。凝縮した果汁を得たい造り手にとっては理想的な土壌とダリオは語っています。
畑は全て自然農法で管理。極少量の銅、硫黄と自家製のコンポストのみが使われます。収穫1か月前まで下草は伸ばされ、畑の周囲には森が残され、生物多様性を維持しています。


果皮のタンニンを使って酸化から守りながら、果皮そのものの要素をできるだけ抽出するという、この地方で昔行われていた醸造をしながら、バランスの良い美味しさを目指しています。地域性を表現していく為に今の醸造に辿り着き、より強く地域性を表現する為、裏山の樫の樹を伐採して大樽を制作。地元の木の樽で熟成させています。
アンフォラが注目されるが、ダリオはコッリオに歴史のないアンフォラに興味はなく、この地域の伝統であるオーク樽、アカシア樽、チェリー樽、栗の木樽での熟成に拘ります。

セレッツィオーネは特に良い年の良い区画の葡萄のみ収穫を2週間遅らせ、通常より長く40日間マセラシオンする事で軽快さよりも重厚さや複雑味を出しています。
通常のトレベツは20日間程度のマセラシオンで、明るい果実と人懐っこく華やかな香りが特徴ですが、セレッツィオーネはラディコンのような力強く重厚なスタイル!
誰もが美味しいと感じる素直な美味しさ。個性を強くしながら、年々、ダリオのワインは完成度を上げています。

クラシックな長期熟成タイプのジュヴレィ!ドメーヌのスタイルは、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りも開いてくるタイプです。

ドメーヌ セラファンはジュヴレ・シャンベルタンに位置してします。所有するアペラシオンはブルゴーニュ・ルージュに始まり、村名ジュヴレ・シャンベルタンのノーマルとヴィエイユ・ヴィーニュ、村名シャンボール・ミュジニー・レ・ボードとモレ・サン・ドニ・ミランド、ジュヴレ・シャンベルタンの1級がコルボー、フォントニ、カズティエ。そして最後に特級シャルム・シャンベルタン。
このシャルム・シャンベルタンはふたつの区画からなり、ひとつは初代シュタニラウスが買ったシャルムで、もうひとつはクリスチャンが手に入れたマゾワイエールだと言われています。

ドメーヌの歴史は1947年に初代シュタニラウス・セラファンが設立し、戦後、シャルム・シャンベルタンの畑を買ったことに始まります。1960年代からは息子クリスチャンが参画したことによってワインの品質が向上し、その後1988年に父からドメーヌを引き継ぎます。 彼はポーランドから移住してきた木工職人でしたが、この畑を手に入れたのを機会に栽培農家に転身しました。その後、2代目クリスチャンが継いで畑を増やし、現在、合わせて5.3haの畑を耕作しています。クリスチャンは2012年に完全に引退しています。

現在は、3代目として、クリスチャンの娘カリンヌとその従姉妹で同じ年のフレデリック・グーレイの二人で運営しています。
カリンヌが販売・管理を、フレデリックが栽培・醸造を担当。カリンヌは2006年から、フレデリックは1999年からドメーヌで働き2003年からは栽培、醸造ともに担当しています。造りはクリスチャンのつくりを踏襲し、クラシックながらピュアで長熟なタイプのワインを生み出している。

セラファンのワインは高い新樽率が特徴だが、クリスチャンの時代に比べて樽の焼き加減は少ない。 ブルゴーニュ・ルージュは40%が新樽を用い、村名ジュヴレイが50%、同ヴィエイユ・ヴィーニュ以上は100%となり、樽熟成期間は14か月。澱引きなしで樽熟し、その後、アッサンプラージュし、2~4か月間のタンク熟成をおこなう。
製樽会社はおもにセガン・モローとフランソワ・フレール。前者はエレガントなクリマに、後者はパワフルなクリマに向いているとのこと。
ワインがこれほど高い新樽に耐えられるのも、ブドウの品質が確かだからである。

畑での作業はビオロジックに近く、認証は取っていないが、作業自体はビオロジックそのもの。
依然と変わらず100%除梗し発酵作業をする。発酵は収穫の最後の日以降に開始。収穫したものは発酵が始まらないように低温保管しておき、約1週間で収穫が終わると、そこから発酵作業。キュヴェゾンは約17日間。収穫を待っている1週間とその後の発酵日数の10日間。その間、発酵初期段階は日に2回のピジャージュ、後半は1回のピジャージュと1回のルモンタージュを合わせて行う。
瓶詰には出来るだけ月の運行カレンダーに従い月の沈むタイミング、かつ、果実の日に瓶詰するようにしている。 しかし、ビオやビオディナミの認証を取るつもりはないと語っています。

※ビオディナミにはビオディナミカレンダーが存在し、「~に日」というのがあります。収穫は果実の日に行うなど、作業と相性の良い日が決まっているのです。

日本未発売のドメーヌ・ジョルジュ・リニエ 2021ヴィンテージを今回限りの限定でご案内します!

日本未発売のジョルジュ・リニエ 2021ヴィンテージを今回限りの限定でご案内します!
ジョルジュ・リニエは従兄弟のユベール・リニエとともにモレ・サン・ドニを代表する生産者です。
ブドウの潜在能力を高め、より自然に繊細に引き出すワイン造りをしています。
目指すはスタイルは、若いうちから飲みやすく、かつ10年経っても若さを保つワインです。
受け継がれる伝統と若き熱意が融合したフレッシュ感とフィネスを持つ新世代スタイル!!

ブルゴーニュ、コートドールの北、コート・ド・ニュイ地区にあるワイン産地モレ・サン・ドニ。ジュヴレィ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニィなどと並び、非常に優れたワインを生み出します。
ジョルジュ・リニエは従兄弟のユベール・リニエとともに、このモレ・サン・ドニを代表する生産者です。
リニエ家は数世代にわたってワイン造りを続けており、本拠地であるモレ・サン・ドニを中心にマルサネ、ジュヴレィ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニィなど17のアペラシオンに渡り16haの畑を所有しています。
現在ドメーヌを運営しているのは、ジョルジュの甥ブノワ・ステリ(左写真)で、2002年にドメーヌに参加。2008年から単独で醸造を行っていて、2013年からドメーヌ全体を任されています。
クラシカルな趣を残したエレガントなワイン造りで評価を得ています。


モレ・サン・ドニは、プルミエクリュとグランクリュの畑で村の半分以上の面積を占めており、代表的なグランクリュであるクロ・サン・ドニの名前をとり、1927年よりモレ・サン・ドニと名乗るようになりました。
モレ・サン・ドニは5つのグランクリュを有していますが、ジョルジュ・リニエはそのうちのクロ・サン・ドニ、クロ・ド・ラ・ロッシュ、そして、プルミエクリュのクロ・デ・ゾルムなどの畑を所有しています。
クロ・サン・ドニの最大の所有者で、クロ・デ・ゾルムの約半分を所有しています。

【クロ・サン・ドニの特徴】
最も北に位置するグランクリュ。シャンボール・ミュジニィにまたがるボンヌ・マールを除き、モレ・サン・ドニにおいて最小の畑となっています。ジョルジュ・リニエは、3.5haのクロ・サン・ドニのうち1.4haの畑を所有し、同特級畑における最大の所有生産者となっています。標高が高く、風の影響を強く受け、また昼夜の寒暖差が大きいのが特徴。繊細できめ細かくエレガントなワインを生み出す畑です。

【クロ・デ・ゾルムの特徴】
総面積4.5haのプルミエクリュですが、そのうちの2haという大きい区画をジョルジュ・リニエが所有しています。モレ・サン・ドニの北側の特徴をよく表している畑で、男性的で素朴な個性を持つワインを生み出します。若いうちは気難しい一面もありながら、熟成とともに上質な風味が花開いていく素晴らしい魅力のワインとなり、ブノワ・ステリ自身も最も思い入れのある畑のひとつです。


栽培に関してはテロワールを十分に表現するワイン造りを目指し、ジョルジュ・リニエでは、 リュット・レゾネ( 化学肥料は用いず、堆肥のみを使用した栽培 ) で 農薬の使用を最小限に抑え たブドウ栽培を行っています。
ブドウは非常に小さく凝縮しており、そこから深みのある、それぞれの畑のテロワールの個性を感じられるワインが造られます。

歴史の古い家族経営のドメーヌであるおかげで、樹齢の古いブドウ樹に恵まれています。多くの畑が50年代初期に植えられたもので、平均樹齢は65年。古木は昔ながらの※マサルセレクションで植樹しています。30年程度で植え替えする生産者が多い中、ジョルジュ・リニエでは、古木にこだわっており、色の淡いブドウのクローンから、エレガントなクラシックスタイルのワインを維持しています。

※畑のブドウ樹から優れた樹を何種類か選び、台木に接ぎ木して育てていく方法。
キーポイントは2つです。自分の畑に合った優秀な樹が代々継続して畑で育っていくというのが1つ。1種類ではなく、いくつかの種類の多面的に優れた苗木を残していくというのが2つ。

2012年からブドウ畑では除草を行っていません。草のおかげで土壌の生物多様性が増し、ブドウ樹がしっかりと根を張り健全な状態を保つことができることから、土壌の特徴を最大限引き出したブドウを収穫できるという利点があります。また、除草をしないことからブドウ樹に適度なストレスがかかり、自然と収量が落ちる上に、上質なブドウが実をつけます。


ピュアな果実感溢れるワインにこだわり、ドメーヌではクラシックな醸造を採用しています。除梗の比率は、ブドウの熟度によって毎年比率を変えています。おおよそ10~35%の全房を使用していますが、タンニンやストラクチャーを強化することが目的です。果梗が多すぎると、ワインが固くなりすぎるため細心の注意を払っています。

・樽の使用 ⇒ 新樽はキュヴェごとに最低限使用 ⇒ 樽のニュアンスをキレイに出すことでピュアなブドウの風味を生かしたワインに仕上げています。

・ヴィラージュ 16~18ヶ月(新樽なし)
・クロ・デ・ゾルム 16~18ヶ月(新樽25~30%)
・クロ・サン・ドニ 18~20ヶ月(新樽50%)

※全て無濾過/無清澄


【温暖化の影響はワインにとって悪い事ばかりではない】


温暖化はブドウ栽培においてデメリットをもたらすばかりではなく、近年では完熟したピノノワールを収穫できるなど素晴らしいヴィンテージが相次いでいます。100年に1回の優良なヴィンテージに3年連続恵まれたといっても過言ではないほどです。ただし、温暖化への対策も行っています。暑すぎる環境下では、耕された茶色の土壌に太陽光が反射し、温度が高くなりすぎる恐れがあります。ただ、ドメーヌで実践をしているブドウ畑に草を生やすという取組は、太陽反射光による温度上昇を抑制するという効果が期待できます。植生は温暖化への確かな対策であり、バランスのよいブドウを収穫するのには欠かせないことであると言われています。
モレ・サン・ドニを代表する生産者、ジョルジュ・リニエ。
テロワールの特徴とヴィンテージの個性を大切にして造られたワインは、驚くほどピュアで素直なブドウの味わいを体現しています。

ラシーヌから人気のイタリアワイン「ラルコ」4種類が入荷しました!!限定入荷なのでお見逃しなく!!

ヴァルポリチェッラといえばキャンティとならんでイタリアのカジュアルワインの代表格ですが、このワイン「ラルコ」当主ルーカ・フェドリーゴは14歳から、クィンタレッリの元で醸造や栽培を手伝い、その経験をもとに素晴らしいワインを造り出しております。
近年、2014年を境にラルコが造るワインの質が著しく上昇し、当主ルーカに「クインタレッリの再来」との過褒までも寄せられ始めています。


イタリアワインの巨匠クインタレッリの愛弟子が造る「ラルコ」の2020年物のヴァルポリチェッラとロッソ・デル・ヴェロネーゼ、さらに上級ワインのパリオ2019年物、ルーベオ2018年物が入荷しました。

今回も割り当て分のみの限定入荷です。 パリオ、ルーベオはいつもより多めの各3本です!(笑)
お早めのご注文をよろしくお願い致します!

【ラルコとヴェネトという土地について】

地域:Valpolicella (ヴァルポリチェッラ)
地区、村:Negrar (ネグラール村)
栽培・醸造責任者:Luca Fedrigo (ルーカ・フェドリーゴ)

イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争っています。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなり、いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もありましたが最近ようやく復活しつつあります。
また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっています。
プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越しました(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

ヴェネトで、誰よりも“神話的生産者”との讃辞にふさわしい、クインタレッリ。
ルーカ・フェドリーゴは、この巨匠に長年ブドウを販売していた栽培農家に生まれ、14歳からクインタレッリのもとで働き、巨匠の身近で栽培醸造を学びました。
その後独立し、畑を購入しワイナリーを建て、1998年に初ヴィンテージをリリースします。
アマローネにおいては90日前後の長期のアパッシメントし、熟成もスラヴォニアオークの大樽熟成。栽培と醸造の両方において、徹底して伝統的ナスタイル。


2000年にはセラー建設し、クインタレッリでの勤務と同時並行で、2001年から本格的に自社での生産、元詰めを開始します。
ただし栽培と醸造を学んだ、クインタレッリがそうであるように、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのフランス系品種にも可能性を見いだし、ルーカなりの醸造で伝統をそのままに継承しながら、ヴァルポリチェッラらしいワインを生み出すことに細心の注意を払っています。
バイオロジック栽培や、ナチュラルワインといったキーワードよりも、自他ともに伝統主義者と認めた師ジュゼッペ・クインタレッリに学んだ事を、忠実に実践し、ルベオという同地としてはユニークな構成のワインを造り出しています。

【DOC 取得】

ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ・スーペリオーレ

【 IGT 】

ロッソ・デル・ヴェルネーゼ:収穫後すぐに圧搾またはほとんどマセレーションをしない。
パリオ:アマローネとヴァルポリチェッラ(リパッソではない)を各 50%ブレンドしたワイン。
ルベオ:アマローネとカベルネ・ソーヴィニョン(乾燥させたもの)のブレンド。
以上の異なったコンセプトと個性を備えたユニークなワインを生産。

【畑と栽培について】

所有する7ha の畑はネグラール村の周辺にあります。
自分の目の届く範囲に畑の面積はとどめており、数人の従業員とともに畑の管理を行っています。畑の管理は分類するのならば慣行農法と言えるだろうが、師クインタレッリが行ってきたように、畑を庭のように管理することに徹しています。


栽培品種はヴァルポリチェッラの土着品種だけでなく、サンジョヴェーゼ、テロルデゴ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、なども少量栽培。DOC/DOCG のリパッソやアマローネだけでなく、ロッソ・デル・ヴェルネーゼやルベオなどの、土着品種もブレンドしたワインを生み出しています。

【セラーと醸造について】

セラーはネグラールの村のはずれにあり、地下セラーは一年を通して一定の温度に保たれており、ヴァルポリチェッラという土地柄、フルッタイオ(陰干し部屋)が併設されているが、それ以外には特別な醸造設備の無い、いたってシンプルなもの。アパッシメント(陰干し)は風向きを計算された2階のフルッタイオで、細心の注意の元に行われ、自然の風も利用するが適宜、温度と湿度をコントロールしています。

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