クラシックな長期熟成タイプのジュヴレィ!ドメーヌのスタイルは、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りも開いてくるタイプです。

クラシックな長期熟成タイプのジュヴレィ!ドメーヌのスタイルは、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りも開いてくるタイプです。

ドメーヌ セラファンはジュヴレ・シャンベルタンに位置してします。所有するアペラシオンはブルゴーニュ・ルージュに始まり、村名ジュヴレ・シャンベルタンのノーマルとヴィエイユ・ヴィーニュ、村名シャンボール・ミュジニー・レ・ボードとモレ・サン・ドニ・ミランド、ジュヴレ・シャンベルタンの1級がコルボー、フォントニ、カズティエ。そして最後に特級シャルム・シャンベルタン。
このシャルム・シャンベルタンはふたつの区画からなり、ひとつは初代シュタニラウスが買ったシャルムで、もうひとつはクリスチャンが手に入れたマゾワイエールだと言われています。

ドメーヌの歴史は1947年に初代シュタニラウス・セラファンが設立し、戦後、シャルム・シャンベルタンの畑を買ったことに始まります。1960年代からは息子クリスチャンが参画したことによってワインの品質が向上し、その後1988年に父からドメーヌを引き継ぎます。 彼はポーランドから移住してきた木工職人でしたが、この畑を手に入れたのを機会に栽培農家に転身しました。その後、2代目クリスチャンが継いで畑を増やし、現在、合わせて5.3haの畑を耕作しています。クリスチャンは2012年に完全に引退しています。

現在は、3代目として、クリスチャンの娘カリンヌとその従姉妹で同じ年のフレデリック・グーレイの二人で運営しています。
カリンヌが販売・管理を、フレデリックが栽培・醸造を担当。カリンヌは2006年から、フレデリックは1999年からドメーヌで働き2003年からは栽培、醸造ともに担当しています。造りはクリスチャンのつくりを踏襲し、クラシックながらピュアで長熟なタイプのワインを生み出している。

セラファンのワインは高い新樽率が特徴だが、クリスチャンの時代に比べて樽の焼き加減は少ない。 ブルゴーニュ・ルージュは40%が新樽を用い、村名ジュヴレイが50%、同ヴィエイユ・ヴィーニュ以上は100%となり、樽熟成期間は14か月。澱引きなしで樽熟し、その後、アッサンプラージュし、2~4か月間のタンク熟成をおこなう。
製樽会社はおもにセガン・モローとフランソワ・フレール。前者はエレガントなクリマに、後者はパワフルなクリマに向いているとのこと。
ワインがこれほど高い新樽に耐えられるのも、ブドウの品質が確かだからである。

畑での作業はビオロジックに近く、認証は取っていないが、作業自体はビオロジックそのもの。
依然と変わらず100%除梗し発酵作業をする。発酵は収穫の最後の日以降に開始。収穫したものは発酵が始まらないように低温保管しておき、約1週間で収穫が終わると、そこから発酵作業。キュヴェゾンは約17日間。収穫を待っている1週間とその後の発酵日数の10日間。その間、発酵初期段階は日に2回のピジャージュ、後半は1回のピジャージュと1回のルモンタージュを合わせて行う。
瓶詰には出来るだけ月の運行カレンダーに従い月の沈むタイミング、かつ、果実の日に瓶詰するようにしている。 しかし、ビオやビオディナミの認証を取るつもりはないと語っています。

※ビオディナミにはビオディナミカレンダーが存在し、「~に日」というのがあります。収穫は果実の日に行うなど、作業と相性の良い日が決まっているのです。

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