ナチュラルワイン(ナチュール)ってどんなワイン?

ナチュラルワイン(ナチュール)ってどんなワイン?

結論:ナチュラルワインの定義は決まったものがありません。

「有機(かそれに近い)栽培でブドウを育てて、酸化防止剤(=亜流酸塩、SO2とも)をはじめとする、化学的な添加物や介入をできる限り減らして醸造し、瓶詰めしたワイン」、または「(ナチュラルワインは)出来るだけ無農薬でぶどうを育て、添加物を極力ゼロに近づけたワイン」と実は曖昧なものなんです。

ですが、ナチュラルと言うだけあって、自然を意識したワイン造りがされていることが一つの定義になっています。

<農法>

【ビオロジック 】

有機農法のことです。認証機関が世界に複数あり細かい規定は異なりますが、ポイントには①化学肥料、除草剤、殺虫剤など化学物質を畑で使用しない②認証までには有機への移行期間がある(2~5年ほど。機関により差があります)③酸化防止剤(亜硫酸塩)や銅成分剤(ブドウの病気を防ぐ)の使用は認められるが制限が厳しくなる④認証に費用がかかるということが挙げられます。

【ビオディナミ 】

ビオディナミは哲学的、概念的なところがあり、畑をひとつの生態系としてとらえて、自然環境や宇宙からくる力などにも理解を深めることなどが根底にあります。具体的には①畑での化学物質の使用は当然禁止②農業暦をもとに作ったビオディナミカレンダーを用いて農事を行う③天然素材を使用した調合剤(プレパラシオン)を畑で使用することなどが例に挙げられます。

【リュット・レゾネ(減農薬)】

できる限り化学物質の使用を避け、必要な場合にのみ少量使用するといった農法です。

【リュット・アンテグレ】

畑で天敵の虫などをうまく利用して害虫に対抗するという農法。

【サスティナブル農法】

CO2排出量削減や敷地内に野生動物が生息できる環境を整えるなど自然環境と人の労働環境を壊さないように配慮しながら、化学農薬や化学肥料の使用を制限してワイン造りを継続できるようにしようとする農法。

<醸造>

ナチュラルワインでは醸造工程で人為的な介入を抑えることが重要視されます。

ナチュラルワインには人的介入の少なさから天然酵母を用いるのが一般的です。般的です。天然酵母は様々な株が混じった状態ですので不安定で醸造や管理に手間と時間がかかりますが、人為的な操作が加わっておらず複雑な風味を生み出したり偶然性があったりといった魅力があります。

<フィルター>

フィルターはワインを醸造する工程のひとつです。目的はできたワインから「不要なもの」を取り除くこと。醸造中のワインの中には様々な不要物が発生します。大きなものであればブドウの皮や梗、細かいものではブドウの成分が固まって発生する澱、醗酵を終えた酵母のカスなど。これらはすべてフィルターによって取り除くことができるのですが、フィルターの目が小さければ小さいほどワインの風味成分も一緒に奪われてしまいます。ナチュラルワインではフィルタリングを「醸造時の人為的介入」と考えるため、ノンフィルターまたはごく軽いフィルターしか使用しないことが好まれています。

<酸化防止剤>

果汁や果皮などを「生」のまま取り扱うため、ワイン造りの現場には常に「酸化」がついて回ります。また、醗酵に酵母など微生物の力を使う一方で、望まない菌やバクテリアによる汚染リスクと隣り合わせです。ワインに限らず様々な食品や飲料の生産現場ではこれらのリスクを回避するために「酸化防止剤」が使われてきました。ワインの酸化防止剤にはいくつかの種類がありますが、もっとも代表的なのが亜硫酸(塩)です。硫黄を燃やして発生させたガスが水に溶けたものが亜硫酸で、酸化防止に加えて殺菌効果も高いことから非常に有用な物質です。亜硫酸は適切な量であれば人体に無害です。

上記に加えて果実味と赤ワインの色調を薄くする効果があることなどから、人為的介入避けたワイン造りを行うのであれば品質が保持できる範囲内で添加量を少なくする方がよいとされています。

長く文章だけになってしましまいましたが簡単な説明をさせて頂きました。

ご一読ありがとうございました。

© 2024 MUSASHIYA