月: 2024年9月

クラシックな長期熟成タイプのジュヴレィ!ドメーヌのスタイルは、瓶熟によってタンニンが丸くなり、香りも開いてくるタイプです。

ドメーヌ セラファンはジュヴレ・シャンベルタンに位置してします。所有するアペラシオンはブルゴーニュ・ルージュに始まり、村名ジュヴレ・シャンベルタンのノーマルとヴィエイユ・ヴィーニュ、村名シャンボール・ミュジニー・レ・ボードとモレ・サン・ドニ・ミランド、ジュヴレ・シャンベルタンの1級がコルボー、フォントニ、カズティエ。そして最後に特級シャルム・シャンベルタン。
このシャルム・シャンベルタンはふたつの区画からなり、ひとつは初代シュタニラウスが買ったシャルムで、もうひとつはクリスチャンが手に入れたマゾワイエールだと言われています。

ドメーヌの歴史は1947年に初代シュタニラウス・セラファンが設立し、戦後、シャルム・シャンベルタンの畑を買ったことに始まります。1960年代からは息子クリスチャンが参画したことによってワインの品質が向上し、その後1988年に父からドメーヌを引き継ぎます。 彼はポーランドから移住してきた木工職人でしたが、この畑を手に入れたのを機会に栽培農家に転身しました。その後、2代目クリスチャンが継いで畑を増やし、現在、合わせて5.3haの畑を耕作しています。クリスチャンは2012年に完全に引退しています。

現在は、3代目として、クリスチャンの娘カリンヌとその従姉妹で同じ年のフレデリック・グーレイの二人で運営しています。
カリンヌが販売・管理を、フレデリックが栽培・醸造を担当。カリンヌは2006年から、フレデリックは1999年からドメーヌで働き2003年からは栽培、醸造ともに担当しています。造りはクリスチャンのつくりを踏襲し、クラシックながらピュアで長熟なタイプのワインを生み出している。

セラファンのワインは高い新樽率が特徴だが、クリスチャンの時代に比べて樽の焼き加減は少ない。 ブルゴーニュ・ルージュは40%が新樽を用い、村名ジュヴレイが50%、同ヴィエイユ・ヴィーニュ以上は100%となり、樽熟成期間は14か月。澱引きなしで樽熟し、その後、アッサンプラージュし、2~4か月間のタンク熟成をおこなう。
製樽会社はおもにセガン・モローとフランソワ・フレール。前者はエレガントなクリマに、後者はパワフルなクリマに向いているとのこと。
ワインがこれほど高い新樽に耐えられるのも、ブドウの品質が確かだからである。

畑での作業はビオロジックに近く、認証は取っていないが、作業自体はビオロジックそのもの。
依然と変わらず100%除梗し発酵作業をする。発酵は収穫の最後の日以降に開始。収穫したものは発酵が始まらないように低温保管しておき、約1週間で収穫が終わると、そこから発酵作業。キュヴェゾンは約17日間。収穫を待っている1週間とその後の発酵日数の10日間。その間、発酵初期段階は日に2回のピジャージュ、後半は1回のピジャージュと1回のルモンタージュを合わせて行う。
瓶詰には出来るだけ月の運行カレンダーに従い月の沈むタイミング、かつ、果実の日に瓶詰するようにしている。 しかし、ビオやビオディナミの認証を取るつもりはないと語っています。

※ビオディナミにはビオディナミカレンダーが存在し、「~に日」というのがあります。収穫は果実の日に行うなど、作業と相性の良い日が決まっているのです。

日本未発売のドメーヌ・ジョルジュ・リニエ 2021ヴィンテージを今回限りの限定でご案内します!

日本未発売のジョルジュ・リニエ 2021ヴィンテージを今回限りの限定でご案内します!
ジョルジュ・リニエは従兄弟のユベール・リニエとともにモレ・サン・ドニを代表する生産者です。
ブドウの潜在能力を高め、より自然に繊細に引き出すワイン造りをしています。
目指すはスタイルは、若いうちから飲みやすく、かつ10年経っても若さを保つワインです。
受け継がれる伝統と若き熱意が融合したフレッシュ感とフィネスを持つ新世代スタイル!!

ブルゴーニュ、コートドールの北、コート・ド・ニュイ地区にあるワイン産地モレ・サン・ドニ。ジュヴレィ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニィなどと並び、非常に優れたワインを生み出します。
ジョルジュ・リニエは従兄弟のユベール・リニエとともに、このモレ・サン・ドニを代表する生産者です。
リニエ家は数世代にわたってワイン造りを続けており、本拠地であるモレ・サン・ドニを中心にマルサネ、ジュヴレィ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニィなど17のアペラシオンに渡り16haの畑を所有しています。
現在ドメーヌを運営しているのは、ジョルジュの甥ブノワ・ステリ(左写真)で、2002年にドメーヌに参加。2008年から単独で醸造を行っていて、2013年からドメーヌ全体を任されています。
クラシカルな趣を残したエレガントなワイン造りで評価を得ています。


モレ・サン・ドニは、プルミエクリュとグランクリュの畑で村の半分以上の面積を占めており、代表的なグランクリュであるクロ・サン・ドニの名前をとり、1927年よりモレ・サン・ドニと名乗るようになりました。
モレ・サン・ドニは5つのグランクリュを有していますが、ジョルジュ・リニエはそのうちのクロ・サン・ドニ、クロ・ド・ラ・ロッシュ、そして、プルミエクリュのクロ・デ・ゾルムなどの畑を所有しています。
クロ・サン・ドニの最大の所有者で、クロ・デ・ゾルムの約半分を所有しています。

【クロ・サン・ドニの特徴】
最も北に位置するグランクリュ。シャンボール・ミュジニィにまたがるボンヌ・マールを除き、モレ・サン・ドニにおいて最小の畑となっています。ジョルジュ・リニエは、3.5haのクロ・サン・ドニのうち1.4haの畑を所有し、同特級畑における最大の所有生産者となっています。標高が高く、風の影響を強く受け、また昼夜の寒暖差が大きいのが特徴。繊細できめ細かくエレガントなワインを生み出す畑です。

【クロ・デ・ゾルムの特徴】
総面積4.5haのプルミエクリュですが、そのうちの2haという大きい区画をジョルジュ・リニエが所有しています。モレ・サン・ドニの北側の特徴をよく表している畑で、男性的で素朴な個性を持つワインを生み出します。若いうちは気難しい一面もありながら、熟成とともに上質な風味が花開いていく素晴らしい魅力のワインとなり、ブノワ・ステリ自身も最も思い入れのある畑のひとつです。


栽培に関してはテロワールを十分に表現するワイン造りを目指し、ジョルジュ・リニエでは、 リュット・レゾネ( 化学肥料は用いず、堆肥のみを使用した栽培 ) で 農薬の使用を最小限に抑え たブドウ栽培を行っています。
ブドウは非常に小さく凝縮しており、そこから深みのある、それぞれの畑のテロワールの個性を感じられるワインが造られます。

歴史の古い家族経営のドメーヌであるおかげで、樹齢の古いブドウ樹に恵まれています。多くの畑が50年代初期に植えられたもので、平均樹齢は65年。古木は昔ながらの※マサルセレクションで植樹しています。30年程度で植え替えする生産者が多い中、ジョルジュ・リニエでは、古木にこだわっており、色の淡いブドウのクローンから、エレガントなクラシックスタイルのワインを維持しています。

※畑のブドウ樹から優れた樹を何種類か選び、台木に接ぎ木して育てていく方法。
キーポイントは2つです。自分の畑に合った優秀な樹が代々継続して畑で育っていくというのが1つ。1種類ではなく、いくつかの種類の多面的に優れた苗木を残していくというのが2つ。

2012年からブドウ畑では除草を行っていません。草のおかげで土壌の生物多様性が増し、ブドウ樹がしっかりと根を張り健全な状態を保つことができることから、土壌の特徴を最大限引き出したブドウを収穫できるという利点があります。また、除草をしないことからブドウ樹に適度なストレスがかかり、自然と収量が落ちる上に、上質なブドウが実をつけます。


ピュアな果実感溢れるワインにこだわり、ドメーヌではクラシックな醸造を採用しています。除梗の比率は、ブドウの熟度によって毎年比率を変えています。おおよそ10~35%の全房を使用していますが、タンニンやストラクチャーを強化することが目的です。果梗が多すぎると、ワインが固くなりすぎるため細心の注意を払っています。

・樽の使用 ⇒ 新樽はキュヴェごとに最低限使用 ⇒ 樽のニュアンスをキレイに出すことでピュアなブドウの風味を生かしたワインに仕上げています。

・ヴィラージュ 16~18ヶ月(新樽なし)
・クロ・デ・ゾルム 16~18ヶ月(新樽25~30%)
・クロ・サン・ドニ 18~20ヶ月(新樽50%)

※全て無濾過/無清澄


【温暖化の影響はワインにとって悪い事ばかりではない】


温暖化はブドウ栽培においてデメリットをもたらすばかりではなく、近年では完熟したピノノワールを収穫できるなど素晴らしいヴィンテージが相次いでいます。100年に1回の優良なヴィンテージに3年連続恵まれたといっても過言ではないほどです。ただし、温暖化への対策も行っています。暑すぎる環境下では、耕された茶色の土壌に太陽光が反射し、温度が高くなりすぎる恐れがあります。ただ、ドメーヌで実践をしているブドウ畑に草を生やすという取組は、太陽反射光による温度上昇を抑制するという効果が期待できます。植生は温暖化への確かな対策であり、バランスのよいブドウを収穫するのには欠かせないことであると言われています。
モレ・サン・ドニを代表する生産者、ジョルジュ・リニエ。
テロワールの特徴とヴィンテージの個性を大切にして造られたワインは、驚くほどピュアで素直なブドウの味わいを体現しています。

ラシーヌから人気のイタリアワイン「ラルコ」4種類が入荷しました!!限定入荷なのでお見逃しなく!!

ヴァルポリチェッラといえばキャンティとならんでイタリアのカジュアルワインの代表格ですが、このワイン「ラルコ」当主ルーカ・フェドリーゴは14歳から、クィンタレッリの元で醸造や栽培を手伝い、その経験をもとに素晴らしいワインを造り出しております。
近年、2014年を境にラルコが造るワインの質が著しく上昇し、当主ルーカに「クインタレッリの再来」との過褒までも寄せられ始めています。


イタリアワインの巨匠クインタレッリの愛弟子が造る「ラルコ」の2020年物のヴァルポリチェッラとロッソ・デル・ヴェロネーゼ、さらに上級ワインのパリオ2019年物、ルーベオ2018年物が入荷しました。

今回も割り当て分のみの限定入荷です。 パリオ、ルーベオはいつもより多めの各3本です!(笑)
お早めのご注文をよろしくお願い致します!

【ラルコとヴェネトという土地について】

地域:Valpolicella (ヴァルポリチェッラ)
地区、村:Negrar (ネグラール村)
栽培・醸造責任者:Luca Fedrigo (ルーカ・フェドリーゴ)

イタリア北東部、ヴェネツィアを州都とする州。イタリアの中では平野部が多く、全面積の56.4%が平地、丘陵地帯が14.5%。ワインの生産量の面でも、常にシチリアやプーリアと共に、同国のトップ3を争っています。量の面でも知名度の面でも、この州の三大重要DOCは、イタリア最大の湖、ガルダ湖からの温かい風の影響を受けるヴェローナ周辺の丘陵地帯を中心に生まれるバルドリーノ、ヴァルポリチェッラ、そしてソアヴェとなり、いずれも一時期(極少数の偉大な生産者を除き)、人気に甘えた安易な大量生産で品質が低下したり、低迷した時期もありましたが最近ようやく復活しつつあります。
また近年では生産地を拡大し、辛口化を推し進めたDOCプロセッコの生産と輸出の急伸長も、大きな話題になっています。
プロセッコは2013年にはついにシャンパーニュを、輸出量の面では追い越しました(ただしDOCプロセッコの生産可能地域は、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州にまたがっている)。

ヴェネトで、誰よりも“神話的生産者”との讃辞にふさわしい、クインタレッリ。
ルーカ・フェドリーゴは、この巨匠に長年ブドウを販売していた栽培農家に生まれ、14歳からクインタレッリのもとで働き、巨匠の身近で栽培醸造を学びました。
その後独立し、畑を購入しワイナリーを建て、1998年に初ヴィンテージをリリースします。
アマローネにおいては90日前後の長期のアパッシメントし、熟成もスラヴォニアオークの大樽熟成。栽培と醸造の両方において、徹底して伝統的ナスタイル。


2000年にはセラー建設し、クインタレッリでの勤務と同時並行で、2001年から本格的に自社での生産、元詰めを開始します。
ただし栽培と醸造を学んだ、クインタレッリがそうであるように、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、メルローのフランス系品種にも可能性を見いだし、ルーカなりの醸造で伝統をそのままに継承しながら、ヴァルポリチェッラらしいワインを生み出すことに細心の注意を払っています。
バイオロジック栽培や、ナチュラルワインといったキーワードよりも、自他ともに伝統主義者と認めた師ジュゼッペ・クインタレッリに学んだ事を、忠実に実践し、ルベオという同地としてはユニークな構成のワインを造り出しています。

【DOC 取得】

ヴァルポリチェッラ・リパッソ・クラッシコ・スーペリオーレ

【 IGT 】

ロッソ・デル・ヴェルネーゼ:収穫後すぐに圧搾またはほとんどマセレーションをしない。
パリオ:アマローネとヴァルポリチェッラ(リパッソではない)を各 50%ブレンドしたワイン。
ルベオ:アマローネとカベルネ・ソーヴィニョン(乾燥させたもの)のブレンド。
以上の異なったコンセプトと個性を備えたユニークなワインを生産。

【畑と栽培について】

所有する7ha の畑はネグラール村の周辺にあります。
自分の目の届く範囲に畑の面積はとどめており、数人の従業員とともに畑の管理を行っています。畑の管理は分類するのならば慣行農法と言えるだろうが、師クインタレッリが行ってきたように、畑を庭のように管理することに徹しています。


栽培品種はヴァルポリチェッラの土着品種だけでなく、サンジョヴェーゼ、テロルデゴ、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョン、なども少量栽培。DOC/DOCG のリパッソやアマローネだけでなく、ロッソ・デル・ヴェルネーゼやルベオなどの、土着品種もブレンドしたワインを生み出しています。

【セラーと醸造について】

セラーはネグラールの村のはずれにあり、地下セラーは一年を通して一定の温度に保たれており、ヴァルポリチェッラという土地柄、フルッタイオ(陰干し部屋)が併設されているが、それ以外には特別な醸造設備の無い、いたってシンプルなもの。アパッシメント(陰干し)は風向きを計算された2階のフルッタイオで、細心の注意の元に行われ、自然の風も利用するが適宜、温度と湿度をコントロールしています。

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