歴史上、公式のワイン対決で唯一、ワイン王国フランスを破ったカリフォルニアワイン(1976年The Judgement of Paris)。その中心地、ナパヴァレーの最高峰が集うラザフォード地区に優美に佇むブティックワイナリーがアルファオメガです。2006年、ワイン界の巨匠、ミッシェル・ロラン氏をワインコンサルタントに迎えて始まったアルファオメガの歴史は、気鋭醸造士ジョン・ホフリガー氏の指揮の下で開花し、ナパの特級畑からプラチナワインを生み出し続けています。
代表的な採用畑はナパヴァレー最上級の特級畑、トカロンを含む10以上にもおよび、さらに自社エステートを所有するという葡萄の品質には絶対的な自信をもっています。そしてそれら高品質の葡萄を丁寧に醸造できる最新施設を整え、万全の体制でワールドクラスのワイン造りが行われています。この盤石な設備体制はグロワー(葡萄栽培家)としての長い経験を活かし成功したオーナー、ロビン・バゲット氏が推進する新たな「アポイントメントの要らない、気軽に立ち寄れる高級ブティック・ワイナリー」プロジェクトです。
ゴージャスなテイスティングルームとワイナリーはラザフォード地区のハイウェイ29号線沿いにあり、5本の噴水を備える何とも優美な佇まい。アルファ・オメガの稀少なキュヴェワイン群は現地でもワイナリー販売されず、VIP会員枠で完全にブティック化されています。
【アンディ・エリクソン】
アルファオメガ醸造コンサルタント
2006年から2011年に、今となっては米国カルトの頂点となったスクリーミングのワインメーカー(醸造総責任者)を務め、ナパヴァレーを牽引する大物、中心人物の一人です。
【マット・ブレイン】
アルファオメガ醸造総責任者
カナダのオンタリオ州生まれのマット・ブレイン氏は、化学などの分子レベルでの変化、科学的な工程を研究するプロセスエンジニアリングをバックグラウンドにもちながら生物学の修士号ももつという秀才で、ワインメーカーになる夢をもってトロントでの成功人生に区切りをつけカリフォルニアの地を踏みました。
ブレイン氏の環境に対する意識・姿勢が高く評価され、アルファオメガでアソシエイトワインメーカー(准醸造士)として夢を指先にまで引き寄せた彼はその卓越した知識と経験からオメガのナパ・グリーンサティフィケイト、サステイナブルファーミングのマネージメントの更なる原動力となって2019年、遂に夢を叶えて醸造総責任者になりました。
今後もアルファオメガと共にナパヴァレーを強力に牽引していく秀才醸造士です。
※Sauvignon BlancのPaso Robles Estrellaについて
葡萄はパソロブレスAVAの北部に位置するEstrella(エストレラ)地区から。ナパよりも温暖な気候をもちながら寒流の沿岸にも近いため朝夕には冷たいSea Breeszeが一帯を覆うため寒暖差が激しく、プレミアム葡萄が育つ地勢をもつ。最も古い地区の一つで古くから発達した突出した優良栽培地。
パソ・ロブレスAVA補足資料
【歴史】
カリフォルニアにおけるワイン用ブドウ生産の歴史は、スペインの布教活動に始まります。1787年にはサン・ミゲル・アルカンジェル伝道所が設立され、後にパソ・ロブレスのワイン産地となる地域にワイン用ブドウをもたらしました。数年後、ゴールドラッシュで稼ぎ損ねた多くの移民たちが、ワイン用ブドウ生産を含む農業に従事するため南部に移動してきました。これらの家族は何世代にもわたり、パソ・ロブレスにおけるワイン作りを担う生産者となりました。
2014年に正式にパソ・ロブレスに11の新しいAVAが誕生し、1990年代にはワイナリーの数は20軒以下だったにも関わらず、現在では200以上のワイナリーが軒を連ねる、カリフォルニアで最大で最速の成長を遂げているワイン生産地域です。コントラストと多様性に富んだ土地であり、さまざまなブドウ品種とワイン造りを行っており、ワイン界の「西部開拓時代」とも形容される、
流行や規制にとらわれない素晴らしいワイン造りを目指す、自由で革新性をもったワイン生産者が集まっています。
【多様性】
パソ・ロブレスAVAは、さまざまな地形と生育環境によって、現在60種類以上のワイン用ブドウが栽培されています。
パソ・ロブレス西部の急斜面は、同地域のワイン生産の多様性をよく表し、温暖な南向きの斜面から、涼しい谷間と風が吹く山頂を含むパソ・ロブレスのメソ気候は、冷涼な気候を好むブドウ品種だけでなく、成熟に温度を必要とするブドウ品種を生み出します。
パソ・ロブレスは、カリフォルニアの他のワイン生産地域よりも昼夜の気温差が大きく、はっきりとしたメソ気候を示し、さまざまな種類の土壌と長い栽培期間があります。それはプレミアムワインや超プレミアムワインを生産するのに最適な栽培条件に恵まれた、ユニークなワイン生産地であることを同地域からのワインによって証明されています。
花崗岩、堆積岩、火山岩、砂岩など、45以上の土壌性をもち、パソ・ロブレスAVAはカリフォルニア州で最大の石灰質ベースの土壌層があり、この土壌に見られる高い土壌pH値(7.4から8.6)は、カリフォルニアの他のブドウ栽培地域には見られないものとなっており、地域のワインのキャラクターを生み出す大きな要因となっています。地盤の隆起により、パソ・ロブレス西側の丘陵地帯には石灰質土壌が多く、深い粘土質土壌と比較的多い降雨量が相まって、人工的な灌漑の補助をすることなくドライファーミングでワイン用ブドウを栽培することを可能にしています。
パソ・ロブレスの独特な栽培環境は、太平洋に近いテンプルトン・ギャップ地区を中心にAVA全体に現れ、夏から秋にかけての午後、海からの気流と下降気流は、パソ・ロブレスAVA全体を冷却するエアコンの役目を担っており、朝・夕・夜の一日を通した温度変化がワイン用ブドウの糖分の生成、タンニンの増加、酸の維持が海・大陸規模ともいうべき地勢環境で行われています。これによりこの地域で栽培されている葡萄品種は表情が豊かで濃厚、特徴的なワインとなり、栽培品種の特性などから「カリフォルニアのローヌ」と呼ばれるまでに独特な変化を経て成長し続けています。
【主要栽培品種】
赤品種→カベルネ・ソーヴィニョン、メルロー、シラー、ジンファンデル、ムルヴェードル、グルナッシュ、その他。
白品種→シャルドネ、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ、その他。