北ローヌの盟主として名高いE・ギガル社は、1946年にエティエンヌ・ギガル氏によって設立されました。完全な経営を続けるメゾンです。
北はコート・ロティ、南はタヴェル、シャトー・ヌフ・デュ・パプまで、ローヌという地のテロワールをしっかりと反映した、決して妥協することのない高品質なワインを生み出しています。
【多様なブドウ種】
シラー単一で造られるエルミタージュ・ルージュ、あるいは若干の白ブドウを混ぜて造られるコート・ロティは、力強さと気品を兼ね備えたこの地方が誇る偉大な赤ワインです。
ヴィオニエから造られるコンドリュー、マルサンヌとルーサンヌがアッサンブラージュされるエルミタージュ・ブランなど、希少にして秀逸な白ワインも産出されます。
一方、地中海性気候の影響を受ける南部は、夏の気温はきわめて高く、冬は温暖、雨量は少なく乾燥しています。またミストラルと呼ばれる強い北風も特徴です。南部で赤ワインの主役を務める品種はグルナッシュです。
ただし北部のシラーと異なり、単一で醸造されることは稀で、ムールヴェードルやシラー、サンソーなど他の品種とアッサンブラージュされることが多です。南部を代表するワインのひとつ、シャトーヌフ・デュ・パプには、法律上、13もの品種が認められています。
またプロヴァンス文化圏に属す南部ではロゼの生産量も少なくはなく、その代表的なワインがタヴェルです。爽やかながらしっかりしたボディをもち、ロゼとはいえじつに飲みごたえがあります。
つねに太陽の恩恵を享受するワイン産地、それがローヌなのです。
2003年の夏、ワイン技術や学識の向上に努めるギガルは、樽作りという全く新しい試みをスタートさせました。
15~17世紀に建てられたシャトー・ダンピュイの別棟では、熟練した職人により、偉大なドメーヌワインを熟成させるための伝統的な樽の製造し、組み立て、焼きを入れていきます。
ギガルは、職人技と先祖代々の学識によってこの技術を習得し、ドメーヌワインは、フランスで最高の森林から採取された木目の細かいオーク樽で熟成されます。
最上級のワインは必ず新しいオーク樽で熟成させるので、年間必要量を満たすために、毎年およそ800個の新樽が作られます。 トップクラスのワインは、瓶詰めまでに3年半もの間熟成させることがあり、こうした伝統的な手法によって、ギガルは唯一無二の地位を確立しているのです。
E・ギガル コート・デュ・ローヌ 赤 2019
E・ギガル コート・デュ・ローヌ 白 2019
E・ギガル コート・デュ・ローヌ ロゼ 2020
E・ギガル クローズ・エルミタージュ ルージュ 2020
E・ギガル ジゴンダス 2019
E・ギガル サン・ジョセフ ルージュ 2019
E・ギガル シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュ 2017
E・ギガル コンドリュー 2020